この広告、メッセージは90日以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事でこのメッセージが消せます。
  

Posted by あしたさぬき.JP at

愛媛県今治市 井上果樹園さん『柑橘果汁100%ジュース&キウイ』

2018年06月03日

「食べる人が元気になれるような、
自然本来の、安心で美味しい果物をつくりたい」

愛媛県今治市 井上果樹園 井上守さんの
ご紹介をさせていただきます。

************************************
完全無農薬・無化学肥料
柑橘果汁(甘平・伊予柑・清見)100%ジュース
************************************

あいにくの雨にもかかわらず、
快く果樹園を案内してくださった井上さん。



果樹園は、丘陵地(なだらかな起伏や
小山の続く地形)に点在しており、
移動は車。



後継者不足で、70代、80代、90代の方が、
まだまだ現役でやられている。

大変な仕事であるがゆえに、
今のままでは、
若い人達に引き継ぐことは出来ないという。



荒れた土地を指しながら、
ここも後継者不足で引き受けたものの、
なかなか手が回っていない状態で。と。

農薬を使わず、自然に優しい有機栽培。
農業に対するこだわりは、
「安心と優しさ」。



こちらは、キウイ栽培地。

瀬戸内沿岸の温暖な気候と、
水はけのよい丘陵地は、
くだものを美味しく育てるのに最適とのこと。

色々な柑橘類を育てられている中でも、
傾斜面で育てる「温州みかん」。



傾斜面では水はけが良くなり、
土を乾かし気味に育てることで、
植物は時間をかけて大きくなり、
栄養が濃縮、蓄積される。

また、その環境だからこその
植物本来の力が働き、
糖も濃縮され、
甘く美味しいみかんが出来るという。

まさに自然の力。

苗木から数年かけての収穫。
人間の力ではどうにもできない
天候による影響。

イノシシやタヌキ達との
いたちごっこの戦い。

日々の試行錯誤の努力が、
色々な理由から実らない時があっても。



「食べる人が元気になれるような、
自然本来の、安心で美味しい果物をつくりたい」

そんな想いを胸に語られる井上さんの表情は、
とても輝いて見えた。



✦柑橘果汁(甘平・伊予柑・清見)100%ジュース
店頭販売の様子。





小瓶・180㎖ 完売



大瓶・500㎖ 残り少ないためどうぞお早めに!

本日、『キウイ』も入荷いたしました!
是非、お楽しみくださいませ。

皆さまのお越しをお待ちしております!
  


Posted by suijin at 10:50Comments(0)生産者紹介

吉平商店の生姜シロップ 「あわせしょうが」&初入荷「冷やしあめ」

2018年06月01日

重厚な香りと透明感のある美味しさ。
生姜の効能を凝縮した『生姜シロップ』。

高松市春日水神市場より、
本日のご紹介です。

****************************
高知県須崎市 吉平商店
生姜シロップ「あわせしょうが」
****************************

「❝生姜蜜❞を作りたい。」



それが先代から引き継がれている
この商品への想いなのだと
吉平(きっぺい)商店 吉本さんは言う。

ハチが作る天然の蜜が蜂蜜であるならば、
❝生姜蜜❞とは、
生姜の効能と美味しさを純粋に引き出し、
糖と完全に一体化した状態を保っているもの。

天然には存在しないが、
生姜のもつすべての有効成分をそのままとれて、
しかも美味しいものというふうに、
私は理解している。

『生姜シロップ』どこも同じ。
そう思われるかもしれない。

吉平商店の❝生姜蜜❞への想いは
その製法にある。

それは決して難しいノウハウがあるわけではなく、
ただ唯一、時間と手間とコストを
惜しむことのない究極の職人仕事があるだけだ。

生姜は、土や異物が決して混入することのないように、
一根ごと丁寧に包丁を入れる。



ただし、効能のある皮目は出来るだけ残す。

この作業で生姜の約20%が取り除かれ、
エキスを絞る最高の原料が出来る。



原料はスライスしミキサーにかける。

成分が安定するようスピードを調整しながら
約2時間のミキシングを行い、その後、
木綿豆腐を作る布でエキスを絞る。



さらに、微細な生姜の繊維を取り除くために
メッシュを2回通すことで生の生姜エキスができる。

絞りたての生姜エキスは、
えぐみや雑味を含み荒々しさが残るので、
雑味を沈殿させるために一晩冷蔵庫で寝かす。

水を一切使うことのない生姜エキスは、
驚くほど濃厚でクリアな生姜の美味しさだけが
研ぎ澄まされる。

そして、ここから直火の釜で煮詰めていく。

最初から最後まで火加減を調整しながら
およそ2時間30分。

丁寧にアクをすくい取りながら、
艶と透明感がピークになる瞬間を待つ。



それは時間を掛け
砂糖と生姜が混ざり合うのではなく、
まさに一体化するのだと言う。

釜から出して1回漉し、
瓶に詰めるときに1回漉すことでトロリと濃厚、
透明感のある琥珀色の吉平商店の生姜シロップ
「あわせしょうが」が完成する。

ひと口に含むと、
爽やかで透明感のある美味しさと
重厚感のある香りに包まれる。

そして、体の隅々から熱が生まれてくることを
感じることができる。

生姜は加熱することで、
ショウガオールが生成する。

このショウガオールこそが、
新陳代謝を促進させ、
生理活性を高める重要な成分であるが、
生姜シロップの製法は
ショウガオールを手軽に摂取するために
まことに理にかなっている。



夏にはぜひ、
炭酸で割ってジンジャーエールで
❝生姜蜜❞を味わってみてもらいたい。

**********

✦夏季限定✦
吉平商店の「冷やしあめ」

「冷やしあめ」は、「あわせしょうが」同様、
水は一切加えずに仕上げています。

違いは、水飴・黒糖・三温糖・中ザラ糖も
使っているところ。

「冷やしあめ」初入荷しました!

**********

高松市春日水神市場にて。
皆さまのお越しをお待ちしております。
  


Posted by suijin at 07:23Comments(0)生産者紹介

仁淀川の天然水で育てる 「マッシュルーム」入荷します

2018年04月26日

こんにちは。
春日水神市場です!

本日は、
近々入荷予定の『マッシュルーム』について
ご紹介させていただきます。

霊峰石鎚から紺碧の流れ。
どこまでもブルーな仁淀川の天然水で育てる
「マッシュルーム」入荷します。



仁淀川マッシュルーム生産組合は、
仁淀川に面する小高い丘の上、
旧小学校舎を利用して栽培をしている。

マッシュルームはとてもデリケート。

だから、出来るだけ
最高の環境を整えていくという竹内さん。

まずは「土作り」。

マッシュルームに最も適するものは、
競走馬の寝床として使われた稲わらを
完全発酵熟成した堆肥。

これを片道8時間掛け、佐賀県の競馬場まで
毎月2回トラックで取りに行くのだという。
夜中に出発し、フェリーで仮眠、
翌晩に到着するというとんでもないスケジュールでだ。

自分から言うわけでもなく、
訪ねるとあっさりと教えてくれる竹内さん。

まるで、苦労を苦労とも感じていない様子で。



穏やかなおしゃべりと佇まいの中に
言葉では語り尽くせないほどの
想いがあることだけが伝わってくる。

堆肥にピートモスと呼ばれる
ヨーロッパ原産の水草の発酵乾燥した土をあわせ、
栽培土が完成する。

そして「水」。

毎日の水やりは、「仁淀ブルー」と称される
日本屈指の清流の天然水だけを使っている。

この水がふんだんに使える環境にあることが
この場所でマッシュルームを栽培する
自信と誇りとなっている。



「本当に美味しいマッシュルームを
皆さんに食べてもらいたい。」

秘境と呼ばれる自然環境の中で、
竹内さんはいつもそう想い、
マッシュルームに愛情を注いでいる。

最高の鮮度でお届けするために。

一月に3回ある収穫期。
その収穫期にとれてすぐのマッシュルームだけを
限定して春日水神市場に届けることを約束しています。

その中でも本当に美味しいのは「一番採り」

5月1日(火) 一番採りが入荷します!
  


Posted by suijin at 16:37Comments(0)生産者紹介

今晩のTVで放送!

2013年04月17日

今夜19:30より、
NHK BS3 『食旅キッチンがゆく』という番組で、
濃い味の大玉トマトとして春日水神市場でも大人気の
高知県の『久保農園さん』が紹介されます。
是非ご覧くださいスマイル

今週の久保農園さんのトマトの次回入荷は、4/19(金)の予定ですピカピカ
  


Posted by suijin at 15:44Comments(0)生産者紹介

ブルーベリーの田中さん

2012年07月29日

牟礼町でブルーベリーの無農薬栽培をされている田中さんが
ブルーベリーの鉢植えをトラックで運んできました。

背丈ほどある鉢植え。
販売するのではありません。


「夏休みやし、子供たちにブルーベリーってこんな風になるんやなと
 知ってもらえたらええんや。木から採って食べる体験も楽しいやろ。」
と、食べごろの鉢を選んでわざわざ持ってきてくださったのです。

黒っぽく濃い色になると甘く熟している証拠ハート
みんなに食べていただいて、今は熟すのを待つ実が残りました。
まだ完熟してないですが、これはこれで美味しいスマイル

よ~く探すと完熟の実も見つかるので、食べ比べてみても楽しいですよ~ニコニコ




  


Posted by suijin at 16:30Comments(0)生産者紹介

ホウネンエビが泳ぐ田んぼ

2012年04月17日

昔はどこの水田にもいたホウネンエビですが、
除草剤や農薬を使用するようになって、すっかり姿を消してしまいました。

無農薬・無化学肥料でお米を作るようになってから、
原矢さんの水田には、毎年元気に泳いでいるホウネンエビが見られるようになりました。
そんな原矢さんの水田で『あわみのり』が育っています。
今年も半​月程で田植えが始まります。

今は畑も夏野菜の植え付け前で作物は少ないのですが、
一足早くト​ウモロコシが芽を出していました。

糖度が高いオオモノという品種​。6月初めには味わえそうです♪  


Posted by suijin at 17:29Comments(0)生産者紹介

今年の炭谷ごぼう

2011年12月25日

今年の夏は、近年にない大型の台風が四国に上陸しました。
炭谷ごぼうは四月に種を植え、夏には太陽の光をいっぱい受けるために葉が
とても大きく成長します。
でも、今年は台風で葉が傷み、大雨で流され、畑の殆どは冬を待たずに消えて
なくなってしましました。
今年は出荷をあきらめていましたが、わずかに残ったごぼうを掘り起こしました。
掘るだけでも大変な重労働なのに、毎年楽しみにしていただいている人のために
何とか生き残ったごぼうを出荷いただきました。
生産者藤川さんは言います。「いつまで続けることができるかのぉ。」。
来年も種を植えます。
炭谷ごぼうを楽しみにしてくださる人のために。
私たちは炭谷ごぼうを後生に残したいと思っています。
そして、伝えていきたいのはそんな藤川さんの思いです

厳しい斜面での作業を毎年丁寧に続けます。

去年は写真のように太くて香りのよいごぼうができました。
来年は天候に恵まれ、多くの方に伝統を味わっていただけますように。  


Posted by suijin at 14:40Comments(0)生産者紹介

黒枝豆 試食♪

2010年10月24日

田中さんの試食会
先週の 『うぐいすきなこ豆』に引き続き、今週は『黒枝豆』


実がまんまるぷっくりとしていて大きい!! 枝付でボリュームも満点♪
味見をすると、イチコロです。甘みと旨みがたまりませんプッン

お客様といろいろお話しながら、楽しく試食が進みます♪



たくさん用意くださったのですが、23日(土)・24日(日)共にお昼過ぎに完売でした。
お越しいただいたのに手に入らなかった方、大変申し訳ありませんでした。

試食販売は、10/26(火)まで開催します。
ちなみに、田中さんの黒豆、最も美味しく食べられるのはあと1週間くらい。
その後は、少しずつ硬くなってきます。
ほんとに今が旬!の黒枝豆。
いっぺん食べてみてくださいチョキ
  


Posted by suijin at 15:03Comments(0)生産者紹介

花男子2

2010年09月20日

昨日の続き↓

竜王山の花畑は、地主の藤沢さんも一緒に世話をしていてる。
河野さんが収穫し、藤沢さんがせっせと運んで荷づくりする。

しばらく作業をしていると、河野さんが、
「おっさん!お茶するな~」と声をかける。
てっきり、河野さんが用意したお茶を振る舞うのかと
思いきや!

せっせと藤沢さんがお茶の準備をすすめていく。
涼しいとはいえ、まだ残暑。
しかし、ここは真夏でも熱いお茶。必ず藤沢さんのご主人がいれるという。

「真夏でもおっさんの淹れるお茶は旨いんや」。
「なんか家族みたいですね。」
「もう30年ここに来よるけんな。家族と一緒や。」
家族以上に親しくて、おっさん呼ばわりでお茶を入れサセル河野さん。
互いの関係が深くなると図々しさは、親近感や信頼感に近くなる。
30年の親近感はツボをくすぐる。

たくさんの人が関わるからこそ、届けられる自然。
竜王山の自然とともに河野さんの花が届いている。


これは樹齢100年を超える高野槇。
高野槇も樹齢を重ねるごとに枝ぶり、葉の艶と美しさが違ってくる。
畑の奥にももう一本。「あっちは樹齢200年や」と藤沢さんと河野さん。
200年.....誰が語り継いだのか...。根拠はないけど200年。
100年物と200年物、水神市場にはどちらが届くか。
雄大に出荷の時を待っている。


こちらは畑一面生い茂る雪柳。
秋には赤く色づいた葉が一面を埋め尽くす。
10~11月には紅葉の葉で、冬には優雅に咲く小さな花をつけて市場に届く。


冬には竜王山でしっかりと赤く色づいたこの南天が届く。


竜王山の自然
ぜひ  


Posted by suijin at 10:10Comments(0)生産者紹介

花男子

2010年09月19日

お花の出荷作業にいそしみにっこり微笑む河野さん

春日水神市場にお花を出荷頂くリバーフィールドの社長だ。
ちなみに鼻の下がうっすら黒いのは河野さん自慢のマスターシュ。

お花はどこで作っても同じ。ではまったくない。
野菜同様に気温や水などの環境や、肥料によって色合い、
そして生命力が違ってくる。
河野さんのお花は長持ち自慢。

その秘密はマスターシュ。 いや違う。

ひとつは肥料。化学肥料は使わない。
お花に命が宿ることで単なる鑑賞で終わることなく、
花にふれ、花を楽しむことができる。
野に咲く小さな花を摘み食卓の花瓶に飾る。
いろんな花のいろんな命。その一つ一つが個性と知る。

自慢のマスターシュを揺らしながら花育の大切さを
私たちに伝えてくれる。

そしてもう一つの理由は竜王山。
讃岐山脈最高峰1060m。 
県立自然公園の一部として多様な生態系と豊かな自然林を
残している。

河野さんの畑はその竜王山山頂付近にある。

美しい自然のなかのお花畑は圧巻。
標高差から夏でも夜露がおりることがあるという。
夜露で育つお花たち。
なんてロマンティックなお花たち。
マスターシュな口元もほころぶ。
それはさておき、竜王山での収穫は河野さんのご両親
が担当している。
 
→続きは近日UPいたします。
  


Posted by suijin at 20:05Comments(0)生産者紹介

天野の鮮魚

2010年09月10日

「男前ウソツカナイ」

誰がつけたか知らないけれど、水神の鮮魚を仕切る
天野政夫のタイトルコピー。
毎朝市場でセリながら、今日の魚を目利きする。

男前の口癖は
「美味しい魚ちゃんと選らんどるけん。」
25年間、同じ台詞を言い続けた言い回しは独特ながら自然。
多分、魚を売り続けるために言葉はそれほど必要ないのだろう。
むしろ、同じ台詞を言い続けることで、自分への戒めとして、
聞く者のこころに響くのか。
いずれにしても 男前ウソツカナイ。

そんな男前はマダムと子供に大人気。

我が息子もいつのまにか瀬戸内の旬そこで揚がる魚種を
覚えている。 少しづつ食べながら教えていくので知識だけ
ではなく、味覚にも記憶されいくようだ。

できるだけ家庭で魚を食べてほしい。
そんな願いから”男前の魚のサバキ方教室”毎日やっています。
“男のサバキ方”ではありませんのであしからず。

希望があればお子様にも教えます。


今日も家庭の平和を守るため男天野の目が光る。


生のカツオ→大人気カツオのたたきになります。


地元のタコ、今ゆであがりましたぁ-!


「さんまも美味しいの選らんどるけん♪」



  


Posted by suijin at 10:10Comments(0)生産者紹介

クッキア リビング掲載

2010年09月09日

天然酵母パン ベーカリークッキア
リビング掲載されました!

誌面ではなかなかご紹介しきれない
ベーカリークッキアと店主明石氏の魅力を補足。

店主明石さんとの出会いは春日水神市場がオープン
した昨年11月から。
とにかくこだわった食材を探しているとのスタッフの話
からお会いしたのが明石さん。
ちょうど、天然酵母の本格ハード系パン屋の開店準備
で地元の素材をとにかく掻き集めていた。

素材を選ぶポイントは
①できるだけ地元
②できるだけ自然あるいはオーガニック
③そざいにがあるもの

いいことはわかっていてもコスト面でなかなか使用でき
ない素材たちが選ばれていく。
あたかも”さぬきオールスターズ”
「どうしてそんなにいい素材ばかり選ぶんですか?」
「素材が良ければ多少腕が足りなくてもおいしい
ものができる。」笑いながら答えてくれる。
素材を知ることはいいものつくりの原点。
謙虚さは努力を続ける原動力。
でも、いちばんの理由は
「自分のものつくりを通じて地元農業の活性化に少しでも
つながれば・・・。」という。
そんなベーカリークッキア 明石さんに協力をする
生産者は一人や二人ではない。

たくさんの人の思いや夢をつめこんで、心を込めた
自家製酵母でふくらませる。
小麦香るモチモチのパンぜひ


東かがわ市大山牧場のジャージーミルク100%
私の大好きなミルクパン


高松市久山さんのかぼちゃのチャバタ


もっと詳しくは→http://suijinblog.ashita-sanuki.jp/d2010-08-30.html

春日水神市場店 
水曜日~日曜日12:00ころ
明石さんが毎日焼きたて を運んできます。






   続きを読む


Posted by suijin at 09:59Comments(0)生産者紹介

炭谷の伝統

2010年09月06日


塩江町、内場ダムからさらに山道を登っていく。
民家も人気もほとんどなく、細い山道の両側には夏の草木が茂っている。
何度か通った道。のはずだが、ちょっと不安になる。

ようやく見慣れた小屋が目に入り、その向こうに民家が1件。
藤川さんご夫婦が相変わらず優しい笑顔で迎えてくれる。

藤川さんはもうすぐ80歳。今はご夫婦二人だけで仲良く暮らしている。
昔は1丁以上の広さの畑と棚田の水田まであった。
「農業は子供のころからずっとここでしょったで。家族が多かったけんな。兄弟は6人おって、両親と一緒にみんなでしよった。そやから広くてもできたんや。」
昔畑があったという家の周りは、ほとんど高い木で覆い尽くされている。
畑があったという場所も、草木で面影はない。

そういえば夏の初めに藤川さんから電話があった。
「ちょっと大きくなっとった小松菜や大根菜が猪に全部やられてしもうたんや。また植え直しや。ちょっとまってな。」
畑の作業の合間に、一生懸命に作ったトタンの防護柵。
少し外れたところから入ってきたらしい。
「15年前までは猪はおらんかった。そやからもっと野菜が作りやすかったんやけどな。」
そんな話も、自然のすべてを受け入れているかのように穏やかに話す。

畑は、滑り落ちそうになるほどの急斜面。
少し前のきまぐれな豪雨で急斜面の段々畑は土が流れ、
少し大きくなりつつあった小松菜もすべて土に埋まってしまった。
「こないだ埋まったんがここや。次の植えてちょっと芽が出てきたとこや。」
と愛おしそうに小松菜の芽を見せてくれる。

その上を見ると赤いピーマンが並んでいる。
「すぐに赤うなってしまう。赤うなったピーマンはちぎらんと次の実ができんのやけど、追いつかん。」
「赤いピーマンはどうするんですか?」
「ちぎって捨てるしかない。」
そんなやり取りをしながら赤く熟したピーマンを食べると...
甘いっ!これフルーツ? と驚く美味しさ。
パプリカ顔負けの甘さに惚れこみハート
かご2杯収穫しました。
それでも全然採りきれない。
藤川さんご夫婦二人で毎日この作業。厳しいなぁ。

畑にはようやくほんの少し芽を出した『蕎麦』と
200年の伝統の『炭谷ごぼう』が青々とした葉を茂らせている。
作り手が減り、今や幻といえる希少な炭谷ごぼう。
生命力のあるしっかりとした太さ、その柔らかい食感と香り。
毎年冬が近づくと恋しくなる。

天候に恵まれて、たくさん収穫できますように。

y.tsukuni









  


Posted by suijin at 10:10Comments(0)生産者紹介

天然酵母パン ココペリ編

2010年08月31日

知る人ぞ知る天然酵母パンのココペリさん。
高松から坂出までわざわざ買いに行く人も多いという人気店。

今でこそ天然酵母パンといえばココ!といわれるようになったが、そうなるまでには大変な苦労があったそう。
天然酵母で作るパンは、もちもちしていて、小麦の風味も豊か。
しかも、ココペリさんは手こね。乳製品も卵も使わないこだわりよう。
しかし、イーストフードを使った市販のパンに慣れたお客様には、酸味を感じたり、トーストした時に少し硬く感じられたりする場合がある。

お店を始めたのは10年前。天然酵母パンはほとんど流通していない頃だ。
できるだけお客様に商品の説明をしながら販売していたが、それでも初めてのお客様からは幾度となくクレームがあった。クレームがあった全てのお客様に商品についてもう一度説明し、返金はもちろん、商品も再度お渡しし、天然酵母パンについて知ってもらおうと努力してきた。
そうして8年。ようやくお客様が定着した。

今では一品一品にファンがついている。
人気があるのはイギリス手こね食パン、玄米粉を使ったリブレパン、メロンパンなど。
石臼挽きの全粒粉は、お店で挽きたてを使っている。

3年前からみのる農園さんと麦作りに取り組んでいる。
もちろん無農薬・無化学肥料。
パン作りに適した強力粉を作ろうと取り組んできたが、香川県の環境では強力用の麦は育たなかった。今は香川の環境に最適なさぬきの夢の栽培をしている。
今年初めて収穫できたが、慣行栽培に比べると、6割程度しか収穫ができなかった。
収穫量やリスクに効率、いろんな条件があり、それまで希望しても無農薬・無化学肥料での麦作りに一緒に取り組んでくれる農家さんはなかなかいなかった。みのる農園さんが初めてじっくりと話を聞いて一緒に取り組んでくれたと喜んでいる。

丁寧に、誠実に物作りをし、お客様と向き合ってきたからこそ、想いが伝わり愛される。
そんな大切なことを教えていただいたように思う。

y.tsukuni  


Posted by suijin at 21:30Comments(0)生産者紹介

生産者さん訪問〜岩見さん

2010年08月14日

いつもご来店ありがとうございます。
スタッフKです。
この度、春日水神市場で扱う商品の〈生産者さん訪問〉のようすを
随時みなさんにご紹介させていただくことになりました。
どうぞよろしくお願いします。

初回は、こだわりの野菜生産者、岩見さんの畑に
お邪魔したときの模様をリポートします。

ちなみに、岩見さんの野菜は弊社品質基準で
「無無(化学合成農薬不使用/化学肥料不使用/栽培期間中・6ヶ月以上3年未満)」です。

畑の場所は高松市西植田の秘境!?
県道脇から車がやっと通れるほどの細い道をくねくねと登り、
「この先、どこ行っちゃうの?」と不安になりはじめた頃、
社長が「そうや、このへんやった」と、到着。

ふぅ〜っ。迷子にならなくてヨカッタ・・・。

岩見さんが案内してくれた畑は、人里離れた
山合の窪地のようなロケーション。日当たり抜群です!
トマトやトウモロコシ、ふだん草、シソ、バジルなど、
少量多品種でいろいろな野菜を栽培していました。

こちらが岩見さんです(写真がタテにならずゴメンナサイ)。

岩見さんは、農家としてのスタイルもスピリットも
実に個性的な方でした。
日中は別の農場仕事をしていて、自分の畑仕事は、
それ以外の夜の時間を有効活用しているのだとか。

自然界と交わるエピソードのひとつひとつも印象的。
例えば、
「今の時期、畑はものすごく蚊が多いんです。
でもね、私は絶対殺さない。だって、メスを殺すと
蚊の卵を何十匹と殺すことになるでしょ。
それは自然の生態系を壊すことになりますから」

また、
「イノシシなんかも出るでしょ?」と社長(写真右)に聞かれると
「出ますよ。夜ね。真っ暗な畑で
頭にヘッドライトつけて作業してると、
背後でなんか気配を感じるんですよ。
イノシシがじ〜っとこちらを見てるんです」

うわぁ! 真夜中の畑でイノシシと1対1!?

「でもね、イノシシも怖いんですよ、私のことが。
だから、お互い目を合わさないようにして、
何事もなかったようにやり過ごすんです(笑)」

自然界のルール? とでもいうのでしょうか。
それを人間の都合で乱さない、そういう考え方がすばらしい!

「そんな自然の中で自分の野菜作りをしている時間が
実に幸せだなぁ〜、って思うんですよ」

どこまでも自然体な方です。


これからこちらのすばらしい眺めの畑に、
大根を植える予定だそうです。
出荷は冬。まだ当分先ですが、
「岩見さんの大根」は昨年も大好評だったとのこと。
どうぞお楽しみに!  


Posted by suijin at 12:00Comments(0)生産者紹介

星空の農夫

2010年08月04日

今日はある生産者のご紹介をしたいと思います。

朝から晩まで畑で働く岩見さん。毎日朝早くお野菜を届けてくれます。
そしていつも野菜と一緒にお手紙が添えられています。
「担当者様へ...」
とスタッフ宛ての手紙です。
野菜のことやちょっとしたエピソード、畑で思うことなどなど。
なんとも自然体で、しかも心がほっと温かくなるようなお便り。
こんな素敵なお便りを私たちスタッフだけで読むのはもったいない!と岩見さんに了解を得て、ブログで紹介させていただくことにしました。
これから少しずつ紹介していきたいと思います
スマイル


<星空の農夫 ①>
私は無農薬・無化学肥料・無除草剤にこだわって、できるだけ自然に近い形で野菜を作っています。ですから私の畑は半分野菜で、半分草みたいな感じです。
朝から夕方まではサラリーマンで、日暮れ時から田んぼ仕事を始めるので、星空の農夫です。
先週の事です。仕事場の近くにお寺があって、その入り口の横に掲示板がありました。今週のか、今月のかはわかりませんが、標語みたいなのが筆で描かれています。
  「雑草という名の草は無い、
     害虫という名の虫は無い」
ここ12年間で、1日に何回も通る道なのですが、初めて何か気になって、ふと読んでみました。私にピッタリですね。なぜか偶然とは思えませんでした。
これで思い出したのが「スギナ」です。農家の人が大嫌いな雑草です。春先に採れる山菜の「ツクシ」の親です。
土が酸性化すると、だいたいの野菜がとても作りにくくなるのですが、そんな所に、このスギナが生えてくるみたいです。ところが、このスギナの葉にはカルシウムが含まれていて、そのカルシウムというのが実はアルカリ性なんです。
つまり、人間が肥料や農薬をふると、土が酸性化していきます。そんな所にスギナが生えてきて、冬になると地面にアルカリ性の葉を落とします。土が元に戻ると、もう生えなくなるみたいです。スギナは実は雑草ではなく益草だったようです。
自然の世界は不思議なくらいよくできています。
みんなが雑草とか害虫とか呼んでいるのは、人間が崩してしまった自然界のバランスを元に戻そうと頑張っています。
自然の世界には無駄なものは何一つ無いのかもしれません。
そう考えてみると、「草を抜かなくてよかったなあ、虫を殺さなくてよかったなあ」とつくづく思いました。 (岩見)
  


Posted by suijin at 13:58Comments(0)生産者紹介