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Posted by あしたさぬき.JP at

星空の農夫

2010年08月04日

今日はある生産者のご紹介をしたいと思います。

朝から晩まで畑で働く岩見さん。毎日朝早くお野菜を届けてくれます。
そしていつも野菜と一緒にお手紙が添えられています。
「担当者様へ...」
とスタッフ宛ての手紙です。
野菜のことやちょっとしたエピソード、畑で思うことなどなど。
なんとも自然体で、しかも心がほっと温かくなるようなお便り。
こんな素敵なお便りを私たちスタッフだけで読むのはもったいない!と岩見さんに了解を得て、ブログで紹介させていただくことにしました。
これから少しずつ紹介していきたいと思います
スマイル


<星空の農夫 ①>
私は無農薬・無化学肥料・無除草剤にこだわって、できるだけ自然に近い形で野菜を作っています。ですから私の畑は半分野菜で、半分草みたいな感じです。
朝から夕方まではサラリーマンで、日暮れ時から田んぼ仕事を始めるので、星空の農夫です。
先週の事です。仕事場の近くにお寺があって、その入り口の横に掲示板がありました。今週のか、今月のかはわかりませんが、標語みたいなのが筆で描かれています。
  「雑草という名の草は無い、
     害虫という名の虫は無い」
ここ12年間で、1日に何回も通る道なのですが、初めて何か気になって、ふと読んでみました。私にピッタリですね。なぜか偶然とは思えませんでした。
これで思い出したのが「スギナ」です。農家の人が大嫌いな雑草です。春先に採れる山菜の「ツクシ」の親です。
土が酸性化すると、だいたいの野菜がとても作りにくくなるのですが、そんな所に、このスギナが生えてくるみたいです。ところが、このスギナの葉にはカルシウムが含まれていて、そのカルシウムというのが実はアルカリ性なんです。
つまり、人間が肥料や農薬をふると、土が酸性化していきます。そんな所にスギナが生えてきて、冬になると地面にアルカリ性の葉を落とします。土が元に戻ると、もう生えなくなるみたいです。スギナは実は雑草ではなく益草だったようです。
自然の世界は不思議なくらいよくできています。
みんなが雑草とか害虫とか呼んでいるのは、人間が崩してしまった自然界のバランスを元に戻そうと頑張っています。
自然の世界には無駄なものは何一つ無いのかもしれません。
そう考えてみると、「草を抜かなくてよかったなあ、虫を殺さなくてよかったなあ」とつくづく思いました。 (岩見)
  


Posted by suijin at 13:58Comments(0)生産者紹介